4月26日から6月15日まで相生森林美術館でクレパス画名品展が開催されているのをご存じですか?

そもそもクレパスとは何ぞや?
意外に名前は聞きますが、いまいち分からない方も多いのではないでしょうか?
もともと日本で洋風文化が根付きだした時代、絵画や絵書きなどが流行り始めました。
しかし、第二次大戦後、油絵具は入手困難で一般的に普及しにくく、
少しでもその風合いを出すために多くの画家がクレヨンを代わりに使ったのでした。
クレヨンは顔料を固形ワックスだけで練り固めたものだったので、硬いこと、塗った紙に定着すること、艶があること、手にベとつかないなどの長所が当初歓迎されていました。
ただ、どうしてもクレヨンでは性質上、描画の際、線描が中心となるので表現に限界がありました。
次第に画家達はパステルの使用に移行していくのでした。
パステルとは、顔料を結合材で固めただけの描画材料なので、
クレヨンでは表現できない線描に適した道具だったのです。
ただ、こちらも紙などの基底材となる表面の凹凸に顔料が擦り付けられている状態で、
しっかり定着していない顔料がはがれ落ちる為、
仕上げにフィキサチーフという定着液を霧状にして吹き付けるという後処理がとても手間がありました。
そこで、このクレヨンとパステルの良い所だけを引き出し、両者の名前を取って、
『クレパス』 ができたわけです!
初め、画家達の間ではどうしても油絵具の代用品としての意識が拭えなかったのですが、
次第に、クレパスの独特の魅力を生かしたオリジナリティ溢れる作品を発表する画家が現れ、
クレパス画が盛んになったのでした。
話は現代に戻りますが、
そんな歴史や時代背景を越え、現代の巨匠を夢中にさせたクレパス画約80点を是非皆様ご堪能下さい!

ちなみに、、、
6月1日(日)午後1時~4時に限定30名様対象の
『大人ののためのクレパス画体験教室』 *要受講料
が開催されます♪
1日だけなので、この機会に実際に触れてみるのもいいかもですね(^o^)
ではではまた明日もナカでお会いしましょう♪
【ご紹介イベント概要】近代日本の巨匠画家による 『クレパス画名品展』
主催:相生森林美術館
特別協力 :サクラアートミュージアム
開館時間 :午前9時30分~午後4時30分
休館日 :毎週月曜日
入館料 :一般(高校生以上)540円 中学生以下無料
所在地 :徳島県那賀郡那賀町横石字大板34
電話番号 :0884‐62‐1117
~イベント案内~
5月25日(日)
館内学芸員による展示解説
午後2時~3時
要入館料
6月1日
大人のためのクレパス画体験教室
(限定30名要申込)午後1時~4時
参加料 6,500円 [ 受講料500円 、 クレパススペシャリスト50色(定価6,480円)付き ]
講師 :清水靖子氏 (サクラアートミュージアム主任学芸員)