episode2 「茶碗が渕~切なきお菊~」

本日もナカの民話を頼りに冒険に行って参りました!




「茶碗が渕」

これは百合谷、村の入り口近くに茶碗が渕というそれはまた底が見えない程深い滝壺でのお話。


昔々、百合谷の宗重という者の家にお菊という娘が雇われていた。


この娘、たいそうな働き者で宗重もよく可愛がっておったそうな。


ただ一つ気になることに、


しょっちゅう夜更けに家を抜け、夜明けに帰ってきたかと思うと草履や着物の裾を濡らしておった。


その行動を不審に思った宗重は、ある晩お菊の後をつけることに、、、


すると、お菊は滝壺の渕の上にある岩で、茶碗で水をすくいそれを鏡代わりに髪を梳いておった。


しかも、その茶碗は宗重の家に家宝としている鶴亀の一対の茶碗。




宗重は驚き、





「そこにいるのはお菊ではあるまい。竜の化身であろう!」





すると、お菊は茶碗を持ったまま渕に飛び込み二度と浮いてくることはなかった。。。




宗重は可哀想なことをしてしまったと落ち込み家に帰ると、

梅の木に魚篭(魚などを入れる竹を編んだ籠)と手紙が吊るされておった。

魚篭の中には鮎や、あめごがいっぱい入っておった。



急いで手紙を開くと、、、



「長い間お世話になりました。自分の娘のように大事にしてくれた恩は忘れません。
 しかし、竜の化身と知られた以上かえれません。
 これから、魚が必要なときは、この魚篭を吊るしていただくと、いつでもお届けします。」





それからというもの、魚篭を吊るすと必ず魚が入れられていたが、

ある時宗重はたまたま吊るしてた紐を頑丈な鉄に変えてしまい、

竜はその鉄に恐れをなして、二度と魚が入ることがなかったそうな。






この出来事があってから百合谷では、子供にお菊という名を付けることが無くなったという。











恐ろしいというより、切なく哀しい話ですね。。。




ここ百合谷はわじき温泉方面にあり、現在は民家もほとんど無く、物静かな場所になっております。




その道中、
茶碗が渕 003

このような祠が右手に見えると、すぐに茶碗が渕が見えます。
茶碗が渕 009

分かりづらいですが、その規模の小ささとは逆に、全く底が見えない深さでした(・・;)
茶碗が渕 013

今でも竜と家宝のお茶碗がそこに眠っていても全く不思議ではない程、

何か、言葉では説明できない力がそこにあるような感じがしました。


1人では耐え難い雰囲気なので、私はこれにて退散致します。




正直やっぱビビるよね(・・;)笑





皆様も是非!と言いたいところですが、近くまでいくと少し危険なのであまり無理してはいけませんよ!


国道沿いからでも十分見ることができますので(^o^)



また、その時に場所等分からなければ、観光協会原宛までご連絡下さい!




ではでは、また明日もナカでお会いしましょう!





【問い合わせ先】
那賀町観光協会 原
0884-62-1198

「茶碗が渕」
参考文献:那賀町合併十周年記念誌 那賀町の民話233ページ

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